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薬草に魅了され、多くの年月を薬草研究に捧げてきた長生薬草本社の下地会長。生活の一部になっている薬草は、会長のライフワーク。長生薬草本社にあるハーブ園をご案内いただいた時にも、目をキラキラさせながら効能についてご説明くださったのが印象的。沖縄という環境と風土のもとで、モリンガをはじめとする薬草が、どうしてこんなにすくすく育つのか?重要な3つのポイントがあるのだとか・・・初めて聞くお話しばかりで、ワクワクが止まりません!(研究員MIKI)

商品に使用する薬草については、宮古島の自社農園と契約農家さんで4万坪程度あるのですが、すべて農薬不使用で栽培しています。
本社の工場ではISO22000を取得して、安心安全な商品を提供させていただいています。この本社ハーブ園では約1000種類ほどの薬草を栽培・研究しています。もちろん無農薬なのですが、薬草自体の力が強いので、すくすく育っています。本当に薬草の力には驚かされることばかりです。

世界中から色んな方がこの本社ハーブ園を訪れていますので、薬草に注目が集まっているのは事実だと思います。
弊社で販売しているモリンガも配合された「福寿来A(ふくじゅらい)」というお茶があるのですが、これはイギリスやフランスなどヨーロッパ圏の方からもお問い合わせいただいて、これを買いに訪れる方もいらっしゃるくらいです。アジア圏でも同商品をローカライズして展開しています。

私は戦争のあった時代に生まれたのですが、その当時はやはり食料も栄養も不足しがちで、草の葉っぱや根っこを栄養分として食べていました。モリンガなんかも、根っこの部分はタンパク質が豊富だったりもするので、そういうものと一緒です。
食べ物がない、でも病気になったり怪我をしたりというのは生きていると必ずついてくるもので。子供の頃に木から落ちて骨折してしまったことがあるのですが、その時にもコリアンダーの葉を巻いて治したということがありました。これは先人の知恵ですね。このあたりから薬草の不思議に興味を抱くようになったのではないかと思います。
その思いが強くなったきっかけは、やはりウコンです。沖縄では琉球王朝時代から重用されていたとされるウコンですが、生のウコンは擦ってお湯に溶いて飲むだけで効果があって、肝臓だけでなく糖尿など色々な病に対しても良い影響があると近年の研究で分かってきました。
現在は、ウコンはもちろん外来の植物にも興味があって、モリンガをはじめカルダモンやノニ、ステビア、カレーリーフなど、多くの種類において研究しています。

モリンガは20年くらい前に東南アジアから沖縄に入ってきたと記憶しています。外来のものだったので当時から興味があって、このハーブ園でかなり研究といろんな実験をしてみました(笑)
あまりにも暑いと弱くなってしまうのですが、管理をきちんとすると大木になる元気な植物です。ここで現在管理しているものも、まだまだ大きくなりますよ。色々研究して分かってきたことは、栄養価がかなり高いということですね。使い道と可能性は無限だと思っています。
モリンガはとにかく豊富な栄養素が魅力。他の植物には通常含まれていないビタミンや、カルシウムもタンパク質も含まれていて、高血圧や精神安定、不眠なんかにも効果的と言われています。モリンガを洗浄した水ですら栄養分が豊富で飲んだ方が良いんじゃないかな(笑)
葉の部分は青汁のように粉末にしても飲めるし、お茶としても使えるし、お酒に入れれば味がまろやかになるし、味噌汁に入れても美味しくて、本当に使い勝手が良いですね。根っこの部分はわさびの代用品として高級レストランなんかで使用され、高値で取引されているみたいです。
生育が早いので育てやすくて農薬も不要、1週間くらいで発芽するんです。これはモリンガそのものに力がある証拠。もしかすると、モリンガは他の植物の成長を助ける力すらあるのかもしれないとも思っています。
モリンガは、抗酸化作用もあることが分かっているので、色々な形で摂取することで、血液の汚れを落として代謝も上がると考えられています。毎日お酒も飲まないといけないから、一緒にモリンガも飲まないと(笑)

モリンガなどの薬草の生育に重要なのは、3つあると考えています。
まずは珊瑚礁があること。珊瑚礁にはカルシウムが豊富という特徴があるので、沖縄産のモリンガにはさらにカルシウムが豊富になるのではないかと思います。
次に亜熱帯気候であること。さきほど暑すぎてもいけないと言いましたが、沖縄は35℃以上になることはないので、まさに植物が一番生育しやすい気候なんです。
最後に微粒子。これは豊富なミネラルを含んだ海の水を風が運んできて、海の栄養素がいっぱい詰まっているので、栄養価が高くなります。
この3つに加えて、沖縄の土壌は弱アルコール性・粘土・赤土・中性などの土が台風によって混合されて薬草の生育にこれ以上ない最高の状態になっています。これだけの条件が揃っているのは、世界中探しても沖縄が一番ですね。約60年薬草研究を続けていますが、世界各国と比較しても沖縄産のものは栄養価がかなり高いと思います。
そういう好条件があるので、これからもっともっと沖縄産モリンガは評価されてくると思います。

沖縄長生薬草本社 代表取締役会長 薬学博士 下地清吉(しもじ・せいきち)
幼少期の体験を活かし、20代から本格的に薬草の研究に没頭。1974年に法人化し、以来50余年に渡り薬草の栽培と研究、商品化に取り組む。現在ではウコン製品を筆頭に、薬草を活用した多くの製品を展開。2003年には農事生産法人沖縄長寿薬草組合を設立。2005年受賞した農林水産杯天皇杯をはじめ、薬草研究に関して数多くの表彰を受けている。
沖縄長生薬草本社URL https://www.cho-sei.co.jp