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栄養面でのモリンガについて語ってくださった管理栄養士の高橋さんに、引き続きモリンガの飲み方や組み合わせ方などを伺ってきました。
粉のまま飲んでも良いの?お茶みたいな味だから、冬はホットで、なんていう方もよく聞きますが、本当のおすすめとは、いったい・・・目から鱗の飲み方講座。モリンガ愛用者には必見の内容です!(研究員MIKI)

ARINGA MORINGAの場合は抹茶のように飲みやすいこともあって、お湯に溶いても良いですか?というお問い合わせをいただいたことがあります。これは避けていただきたいんです。飲料として摂る場合には温度はとても重要になります。
モリンガは栄養素が豊富なのですが、熱には弱いという特徴があるんです。ビタミンや抗酸化物質は特に熱に弱く、本来の働きが失われてしまいます。栄養素を極力、損なわずに摂ってほしいという観点からすると、フレッシュな状態でできるだけ酸素にも触れないようにする、そのためにはやはり加熱は天敵です。
水で溶く場合でもなるべく早めに飲むことをおすすめします。特に、β-カロテンは抗酸化力が強いのでなるべく酸化させたくないですし、ポリフェノールやその他のビタミンもフレッシュな状態で摂ることで最大の効果を得られる可能性があります。
アレンジとしては、ヨーグルトに混ぜて、フルーツと一緒に食べてさらにビタミンの効果をアップさせたり、シリアルに乗せるのがオススメです。アサイーボールみたいな感じですね。
モリンガにも含まれているビタミンA、C、Eは3つ合わせて「ビタミンエース(ACE)」なんて呼ばれ、お互いの働きをサポートして相乗効果が得られます。
抗酸化の高いビタミンEはビタミンCと一緒に摂ると還元を助け、抗酸化力を戻してくれるため非常に相性が良いです。そのため、モリンガに含有されるビタミンにフルーツなどでこれらをさらにプラスオンすることで、より効果的です。
また、ドレッシングとしてサラダと一緒に摂るのも良いかと思います。ドレッシングには油が入ると思いますが、油には脂溶性のビタミンの吸収を助ける性質があって、さらに、レモンなどでビタミンCを加えることでさらに効果的です。
日常生活で取り入れようと思うと、毎日ただ飲むだけでは飽きたり忘れたり・・・せっかく飲み始めたのに継続できないという可能性もあるので、色々と食事に加えてみたり、ドリンクやデザートに混ぜてみたり、楽しみながらアレンジしていくことは、習慣を継続していくための重要な要素となりますよね。
温かい状態で摂りたいという方には、パスタなんかに後入れするのは良いかもしれません。先ほども言った通り、直接加熱するのは避けたいですね。
タンパク質は60〜70度で変性するので、ぬるい温度であればあまり影響を与えない可能性があります。そういう意味では後入れであれば栄養素の損失を抑えて摂取できるかと思います。
どんな時でも加熱には気をつけてもらえれば、効率の良い栄養摂取ができると思います。

まず、朝は体のスイッチが入るので、空腹の状態でモリンガを飲むのはとても良いと思います。朝ごはんを食べない方も多いかと思うのですが、朝摂取するタンパク質というのは幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンにの材料です。ぜひ、朝にモリンガでチャージしておくことをおすすめします。
また、寝る前の摂取も睡眠の質を高める効果が期待できます。整腸作用の面を考えても腸内で便が作られるのは睡眠時なので、そういった意味でも寝る前は良いタイミングと考えられます。
どんな時間であっても、コップ1杯のお水に混ぜて、1時間程度で飲み切ってください。時間を置いてしまうと、せっかくの栄養素が酸化してしまう可能性がありますので。
お子さんなんかでも、野菜は嫌いだけどこういったものをドリンクとしてであれば美味しく飲めるという子がいたりするので、モリンガで補うのは良いことですね。
また、水を飲む意識の低い人が多い中で、モリンガであれば水分も一緒に摂ることができ、体には大切な要素を補うことができます。まずは、こういった栄養価の高い健康補助食品で、自分の食生活を見直して、補うという行為自体が、自己肯定感をアップすることにつながると考えています。
ちょっと食べすぎたかな?とか、野菜が足りないな?など、自身の食生活に目を向けることこそが、自分の食生活見直しの第一歩です。
こういった意識改革をすることが大切で、そういった意味でもモリンガのような栄養価が高くバランスの良い食品を取り入れることはとても良いと思っています。

管理栄養士 高橋さん
大学時代に管理栄養士の資格を取得し、今年で14年目。病院などの現場にて栄養士としてのスキルを身につけたのちに、日本成人病予防協会にて勤務。
自身も食べることが大好きで、疾患のある方や食欲のない方、どんな人でも美味しく食事ができるような世の中を作っていきたいと、日々栄養バランスや食事内容などと向き合っている。