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世界的にモリンガへの関心が高まっていることは確かですが、日本国内におけるモリンガの研究データは、まだまだ十分とはいえないのが現状です。そんな中で出会ったのが、和洋女子大学健康栄養学科教授・本三保子(もと・みほこ)先生の著書である、『栄養学の研究者が臨床試験データで解説する「モリンガの実力」』でした。栄養価に関する情報はもちろんのこと、先生ご自身による研究成果や他の研究者による報告論文の結果も数多く紹介されており、専門的な内容でありながら非常に読みやすく、モリンガ研究員のMIKIとTOMOは一瞬でその世界に引き込まれました。
「ぜひ先生から直接お話を伺いたい!」という思いから、お忙しい中お時間をいただき、モリンガの栄養素についての見解や、先生がモリンガ研究を始められたきっかけ、研究を通して見えてきたことなど、貴重なお話を伺う機会に恵まれました。(研究員TOMO)

私はモリンガを専門に研究しているわけではなく、たまたま企業の方からモリンガをご紹介いただいたことがきっかけでした。実際に試してみたところ、便通の改善を感じたため、「これは研究対象として面白いのではないか」と考え、研究を実施して得られた成果を論文として発表しました。それが2016年のことですね。
書籍へのきっかけは、発表した論文をご覧になった方から「この内容をもとに、モリンガについての書籍を出版しませんか? 書籍という形にすることで、より多くの方々に情報を届けることができますよ」と勧めていただきまして。
確かに、論文を発表しても一般の方々に読んでいただくのはなかなか難しいですから、それなら書籍という形で広く知っていただくのも良いと思い、お引き受けすることにしたんです。
当時は、モデルや健康・美容への意識が高い女性の間で、モリンガブームが少し起こっていました。女性誌などでも取り上げられていたと記憶しています。ただ、そこから広く世間に浸透するまでには至りませんでしたね。
一方で、世界に目を向けると、すでにモリンガに関する論文は数多く発表されていました。
そのため、情報収集という意味でも、研究を進めるうえでの参考資料に困ることはありませんでした。
膨大な論文を調査し、モリンガの秘めた可能性を導き、最終的に学生の協力を得て実証を進めました。
一番は、抗酸化作用ですね。
モリンガには抗酸化作用を発揮するビタミンEやβカロテンが豊富に含まれています。
私たちは日々酸素を取り込みながら生きていますよね。その過程で、体内では活性酸素というものが発生します。
活性酸素は、体内のさまざまな物質を酸化させてしまうことにより老化や生活習慣病の原因となります。その酸化から体を守る働きが抗酸化作用です。
また、日本人に不足しがちなカルシウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれていることも魅力的です。

それは間違いではないですね(笑)。
こういった食品的なものは、あくまでも栄養素の補助的な役割を担っているので、圧倒的に実感できるというのはなかなか難しいのです。特に健康な方は、摂取をしてもあまり効果を感じられない可能性もあります。
それが、私の思っていた以上にお問い合わせや感想をいただく機会に恵まれています。
大学に感謝のお電話をいただいたり、国内でモリンガを栽培している方との交流も生まれたり。
実際に千葉でモリンガ栽培している畑の見学に行かせていただきましたね。
やはり、モリンガを愛する方々はたくさんいらっしゃるということが分かりました。
栄養学的に補うという意味では、モリンガ粉末をティースプーンで1日1杯が目安です。
私自身は、モリンガ葉をお茶としていただくこともありますし、生姜スープに入れたりしています。
モリンガ葉はお茶としていただくのも、料理に加えるのも特に栄養価の変化は気にするほどではないと思います。

和洋女子大学家政学部健康栄養学科教授・博士(農学)
本 三保子(もと・みほこ)
信州大学大学院農学研究科修士課程修了。
食品機能学の研究に長らく従事し、食品の生体調節機能について研究。食品や食品成分の排便促進作用、血糖値上昇抑制作用などの研究を続けている。
日本乳酸菌学会編集理事・編集委員、日本臨床栄養学会評議員、日本臨床栄養協会評議員。
著書:栄養学の研究者が臨床試験データで解説する「モリンガの実力」(ダイヤモンド社)
