アーユルヴェーダに学ぶモリンガ

アーユルヴェーダに学ぶモリンガ

日々、モリンガ研究を継続中の我が研究所ですが、ある日「はて?そもそもモリンガってどこからきたのだろう」という疑問が湧いてきました。
諸説あるとはいえ、そのルーツはインドということが発覚。そこで我々は、インドにおけるモリンガについて学ぶため、インターナショナルインタビューを決行!
インドのMaharshi Charak Ayurveda(マハルシ・チャラク・アーユルヴェーダ)というアーユルヴェーダ施設にて主任医師を務めるDr. Rajesh Kalwadiya(ラジェシュ・カルワディヤ医師)さんからお話を伺うことができました。知っているようで知らなかった情報が満載です!(研究員MIKI

―そもそもアーユルヴェーダとは?

アーユルヴェーダとは、どのように生活していけば健康で過ごせるかを、体質や性格から導き出して一人一人に合った処方を行なっていく予防医学。インドやスリランカで5000年以上の歴史がある世界最古の伝承医学で、「生命(アーユス)の科学(ヴェーダ)」を意味します。
インドにおけるアーユルヴェーダは医院として病気の治療をするのはもちろん、「ドーシャ」という心身にとって重要な3つのエネルギーのバランスを整えるため、食事、生活習慣、ヨガを通じて病気を予防する役割も担っています。食文化などのアドバイスや処方も行うので、日常生活においてもアーユルヴェーダを取り入れていると言えますね。
具体的には、心身の健康において「自然」を重要視していることもあり、治療には自然の産物としてハーブのような植物を多用することが多いのが特徴。全てが個人の体質に合わせてオーダーメイドになっていて、その中でモリンガも重要な役割を担っていると言えます。

―モリンガの発祥は?

インドが発祥とされるハーブ類は数多くあるのですが、モリンガもその一つとされています。
4000年前にインド北西部で「モリンガ・オレイフェラ(ドラムスティックツリーとも呼ばれる)」が登場したのが最初とされていて、今では南インド産が増えている状況です。アーユルヴェーダではハーブを多用することもあり、モリンガのような効果の高いハーブは、たちまちインド全域で広まったのではないかと思います。
特に
炎症や衰弱の治療に重宝され、モリンガのさやと葉は栄養価の高い食品として利用され、古代インド社会では薬用植物であるとともに、食用植物として重宝されることになりました。
その後、インドからアフリカ、東南アジア、中東へと交易ルートを通じて伝わったのですが、アフリカでは水の浄化と栄養のためにも重要なものとなりました。
20世紀に入ると科学者によって、モリンガの豊富なビタミン、タンパク質、抗酸化物質が発見され、現在では栄養失調の予防と持続可能な農業の促進に役立つ「スーパーフード」として位置付けられています。

 

―インドにおけるモリンガとは?

インドでは、モリンガは道端にも生えているのでとても身近なものです。季節になるとスーパーマーケットでもモリンガのさやの部分が売られていて、日常生活ではスープやカレーなんかにも入れて家庭の味のとして使われることも多く、また、健康補助食品としても活用されています。
モリンガを使用した製品も多くの種類が生産・販売されているので、生活に溶け込んだ植物と言えるかもしれません。

―薬用植物としてのモリンガは?

前述の「ドーシャ」には「ヴァータ(風)」「ピッタ(火)」「カパ(地)」という3つの性質があって、これらが崩れることによって不調をきたすことがあります。
その中でも、ヴァータの影響による筋肉の弱まりや身体に発生するさまざまな痛み、栄養失調、神経関係の病気や睡眠に関する症状にもモリンガを処方しています。
私たちの医院では、モリンガのパウダーやカプセルとして処方することもありますが、患者さんたちにはモリンガのさやや葉などをスープに入れて飲む処方を行うこともあります。
モリンガには体を温める作用があるとされているので、寒気がする時や風邪をひいた時などにも効果的です。
栄養補給という面では、動物の餌にもモリンガのさやと葉っぱを使うこともありますよ。

―日本では妊婦の方にモリンガは避けるべきとの意見もありますがインドではどうですか?

モリンガはスーパーフードなので、子供から大人まで重宝されています。日本では妊婦さんにはモリンガを控えるようにと言われることもあるそうですが、妊娠している方については栄養補助食品としての処方が多いですね。
妊娠初期から取り入れるのではなく、だいたい妊娠3〜5ヶ月目くらいからモリンガの処方を始めます。
また、体を温める効果があることから、あまりたくさん摂取すると吐き気などの症状が出る可能性もあるので、その点については量を調整して処方しています(252mg500mg程度)
そして、モリンガと一緒にグーズベリー(和名ではセイヨウスグリ)を摂取すると体温の調整も行なってくれるのでとても効果的です。
授乳中であれば、シャタバリというハーブとモリンガを組み合わせることによって、子供にも栄養が行き届くとされています。
このように症状や必要に応じてモリンガと他のハーブを組み合わせるということが多いですね。

―その他にはどんな特性がありますか?

世界的には美容の分野でもモリンガは有効活用されています。例えばモリンガのオイルは肌に栄養を与え、炎症にも効果的とされています。ただ、インド国内において美容製品でモリンガオイルを使用したものはあまり普及してはいません。
また、ヴァータの影響で不眠の症状が出ることがあるのですが、この部分についてモリンガは大変効果的でモリンガを処方することは多いですね。
症状によってカプセルや粉末で処方することもありますし、炎症や関節炎などの痛みの治療薬としても、処方したオイルを塗ることで緩和されたりもします。
お店やマーケットなどでも野菜として簡単に入手できるので、軽症でしたら自宅で料理に取り入れることも可能です。
栄養素だけで見れば葉の部分に多くが集中しているのですが、症状によっては茎であったりさやであったりと使用部位を分けた処方を行います。

―本当に色々な場面で有効活用されているのですね

はい、生活に溶け込んでいる植物であり野菜でもあります。
モリンガの葉に含まれる栄養素に賞味期限はありませんが、さやの部分については時間とともに栄養価が落ちてしまいます。そういった意味でも葉の方が需要は高いと言えます。
茎については苦味もあると思うのでスープにしたりクッキーに混ぜたりすると食べやすくなりますよ。
熱に弱いという説もあるようですが、インドでは何千年も昔から食糧として熱を加えて利用されているという点からも、基本的にモリンガの特性が無くなるわけではないということの裏付けになっていると思います。
医院でも目的によって処方していますが、日常でも使い分けて摂取することでとても効果的。まさにミラクルツリーですね。

【プロフィール】

Dr. Rajesh Kalwadiya(ラジェシュ・カルワディヤ医師) 

アーユルヴェーダの上級医師でありパンチャカルマ(浄化療法)の専門家で、2005年に設立したMaharshi Charak Ayurveda(マハルシ・チャラク・アーユルヴェーダ クリニック&リサーチセンター)のCEO兼共同創業者。
ラジャスタン大学(ジャイプール)にてアーユルヴェーダ医学外科学士(BAMS)を取得し、ケララ州でパンチャカルマの高度な研修を修了。2008年には、アーユルヴェーダ医療への貢献が認められ、「グローバル・ベスト・アーユルヴェーダ医師賞」を受賞。

Maharshi Charak Ayurveda
https://www.charakayurveda.com 

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