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前回、モリンガを取り入れたファスティングスタイルが人気の「ファスティングホテル海の杜」オーナーの吉田さんから色々とお話を伺って、ますます興味津々の研究員たち。体験した方に実際にどうだったか?聞いてみたくなりました。ということで、看護師の経験をお持ちのライターMANAMIさんが、以前に10日間もの体験をされたとのことで、その体験記を寄せてくださいました。
さてMANAMIさんはどんな体験をされたのですか?よろしくお願いします!(研究員MIKI)
*ファスティングホテル海の杜 吉田さんの記事はコチラ
https://aringamoringa.com/blogs/column/fasting-uminomori01

ちょっと恥ずかしい告白から始めさせてください。
看護師からフリーライターに転身して3年。在宅勤務の日々は想像以上に体を蝕んでいました。
通勤や立ち仕事で自然にできていた運動がなくなり、仕事の合間につまむお菓子が増え、気づけば体重は20kg増・・・鏡に映る自分の顔はいつもむくんでいて、朝は体が鉛のように重い。
そんなとき、知人から「伊豆のファスティングホテルでモリンガファスティングしてきた」という話を聞いたのです。
モリンガファスティング・・・?
モリンガって何?と色々しらべてみたところ、何やら面白そうな気配。
今回は、日本で唯一モリンガを使った断食ができるという伊豆高原の「ファスティングホテル 海の杜」に、表向きはリポートとしてですが本気のダイエットも兼ねて泊まりに行ってきました。

元看護師として健康に関する記事を書く日々。
「食物繊維の重要性」や「腸内環境の整え方」を偉そうに語りながら、増えた体重と不健康な食生活で自分の体はボロボロ。知識はあるのに実践が伴わない・・・そのギャップが、じわじわと自分を追い詰めていました。
「このままじゃ、書く言葉に説得力がなくなる」
そう感じたのが、ファスティングに興味を持った最初のきっかけです。
断食に挑戦したのは今回が初めてではありません。自宅で酵素ファスティングも味噌汁ファスティングもコンブチャダイエットも試しました。
でも結果はいつも同じ。初日はなんとか耐えても、2日目の夕方には冷蔵庫を開けてしまう。回復食は重湯や大根おろしが良いと知りつつも、誘惑に負けて好きなものを食べてしまい、結局リバウンド。
それだけではありません。
過去に試したファスティングでは、毎回ひどい頭痛に悩まされました。いわゆる好転反応と呼ばれるものですが、頭がガンガン痛む中で仕事をするのは現実的に無理があります。
トレーニングジム、エステ、コンブチャダイエット……いろんな方法に手を出しては、中途半端に終わる。「私にはダイエットの才能がないのかもしれない」と、半ば諦めかけていました。
そんなときに、知人との会話がきっかけでモリンガ✕ファスティングホテルという聞き慣れない言葉を知りました。
場所を変えてプロの管理のもとで断食する──自宅での自力断食に何度も失敗してきた私にとって、「環境の力を借りる」という発想は目からウロコでした。
知人が滞在したというのは、伊豆高原にある「ファスティングホテル 海の杜」。調べてみると、日本で唯一モリンガを使ったファスティングを提供している施設だということがわかりました。
モリンガ。正直なところ、その時点ではほとんど知りませんでした。名前だけはどこかで聞いたことがある程度。調べてみると、その栄養価の高さに驚きました。
モリンガには90種類以上の栄養素が含まれていて、「奇跡の木(ミラクルツリー)」と呼ばれているスーパーフード。ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ポリフェノール、鉄分に加えて、食物繊維はなんとごぼうの約5倍。WHOや国連食糧農業機関(FAO)が発展途上国の栄養改善に活用しているほどの植物だといいます。

この栄養プロファイルには、ピンとくるものがありました。断食中に不足しがちなビタミンやミネラルを、化学的なサプリメントではなく一つの植物でまかなえるかもしれない。しかもアミノ酸が米酢の97倍、ビタミンEが卵の96倍あるという・・・。数値だけ見ても「地球上で最も栄養価の高い植物」という評価に納得できました。
さらに気になったのが、血糖値を急上昇させにくいといわれている点。
従来の断食施設で使われる野菜ジュースは糖質が多く、血糖値の乱高下が空腹感やだるさの原因になることがあります。その点、モリンガベースのジュースなら血糖値を安定させながら必要な栄養を摂れる。モリンガを使ったファスティングは栄養学的にも理にかなっていると感じました。
「知識だけじゃなくて、自分の体でモリンガの力を試してみたい」──そう決心して、表向きはリポートとして、でも本気のダイエットも兼ねて、10日間の滞在を予約しました。

ホテルに到着すると、オーナーの吉田さんと看板犬の凪くんが出迎えてくれました。
吉田さんは断食施設での勤務歴20年以上の大ベテランで、もともと別の断食道場に長年勤めた後、自身の理想とするファスティング施設を実現するために独立された方です。独立するにあたり飲み物の素材探しから始め、「こんなに豊富な栄養素を含む植物があるなんて」と驚いたことが、モリンガジュースの考案につながったそうです。
「断食道場」と聞くと質素な畳の部屋で正座をして、朝から厳しい体操をさせられるようなストイックな場所を想像する方もいるかもしれません。ところがファスティングホテル海の杜では、清潔で広々とした客室に高速Wi-Fi、仕事用のデスクとチェアを備えた、それぞれの宿泊者が思うがままに宿泊を満喫するための空間が用意されていました。
食事の時間以外は完全に自由。仕事をしてもいい、温泉に入ってもいい、サウナに行ってもいい。坐禅も体操もレクリエーションも一切なし。この「放っておいてくれる距離感」が、締め切りを抱えるフリーランスの私にはありがたかったです。
今回のメニューは、吉田さんが私の体調や目標を聞いたうえで組んでくれた、7日間のモリンガファスティングと3日間の回復食。食事のルールはシンプルで、朝8時にモリンガラテと梅干し、昼12時と夕方17時にモリンガ林檎ジュースと梅干しにレモン2個。それ以外の時間は1日3個まで黒飴を舐めてOKとのこと。さっそく初日の夕食からモリンガ断食がスタートしました。

断食が始まって最初に驚いたのは、モリンガジュースの「味」でした。
「青汁のように苦かったらどうしよう」と身構えていたのですが、口に含んだ瞬間、不安は吹き飛びました。クセやエグみは全く感じられず、林檎の自然な甘みとレモンの酸味が調和していて、普通に美味しいフルーツジュースとして飲めました。レモンを絞り入れると甘みがさらに引き立ち、むしろ「もう一杯飲みたい」と思えるほど。
吉田さんによると、野菜ジュースだと糖質過多になることや、お客様からの「もっと飲みやすいものを」という声を踏まえ、長い試行錯誤の末にモリンガジュースにたどり着いたのだそうです。「これなら7日間続けられるかもしれない」と、初日にして確かな手応えを感じました。

そしてさらに衝撃だったのが、夜になっても空腹感がほとんど訪れないことでした。
普段の私は、夕食後2時間もすればお腹が空いてスナック菓子に手が伸びてしまうタイプ。それなのに、液体のモリンガジュースを飲んだ後は不思議と満足感がじんわり持続して、夜中に空腹で目が覚めることもありませんでした。日中も黒飴をひとつ舐めるだけで自然と乗り切れてしまい、「あれ、お腹が空かないぞ…?」と自分でも戸惑うほどでした。これはまさに、モリンガに豊富に含まれる食物繊維の力だと実感しました。ごぼうの約5倍ともいわれるモリンガの食物繊維が長時間にわたる満腹感をもたらしてくれたのだと思います。さらに、血糖値の急上昇を抑える働きによって、急激な血糖降下が引き起こす「偽の空腹感」も起きにくい。栄養学の知識では知っていた理屈が、自分の体の中でぴたりと裏付けられた瞬間でした。
食事以外の時間は、看板犬の凪くんとホテル周辺を散歩したり、徒歩5分ほどの場所に広がる伊豆半島ジオパークの雄大な自然の中を歩いたり。

テレビもスマホの通知も気にせず、ただ海を眺め、潮風を深呼吸する。日常のノイズから切り離されるだけで、こんなにも心が軽くなるのかと驚きました。
時には部屋にこもって仕事を進め、夜は源泉掛け流しの温泉に浸かり、読書をして就寝──。断食しているとは思えないほど、穏やかで贅沢な日々でした。(後編に続く)

ライター MANAMI
1992年生まれ。3年間の病棟勤務を経て、自由診療のクリニックにて看護師業務およびカウンセリングに従事。カウンセリングを通じ「誰かの人生を変えるきっかけをつくりたい」という自身の志向に気づき、キャリアチェンジを決意。現在はキャリアアドバイザー、フリーランスライターとして、一人ひとりの人生に寄り添う発信を続けている。