モリンガ染め体験レポート【乾燥葉編】

モリンガ染め体験レポート【乾燥葉編】

研究員チームによる、モリンガ染めチャレンジの続編レポート「モリンガ染め・乾燥葉編」。前回の「モリンガ染め・生葉編」(https://aringamoringa.com/blogs/column/moringazome_02では、フレッシュな葉ならではの発色の違いを体験することができました。
では、乾燥させたモリンガの葉ではどのような色が生まれるのでしょうか?
生葉との違いは? 発色の深みは?そんな期待を胸に、今回は乾燥葉を使った染色に挑戦します。(研修員TOMO

まず、乾燥葉から染液を作る方法は?

乾燥葉から染料を抽出する場合、生葉染めとは少し工程が異なります。そのまま煮出す方法、粉砕してお湯に溶かし、色素を抽出する方法などがあります。
今回は、モリンガ乾燥葉を洗濯用ネットに入れ、そのまま鍋でじっくり煮出す方法を選択しました。乾燥によって成分が凝縮されているため、どのような色味が出るのか楽しみです。Tシャツ(Lサイズ)のほか、ハンカチなども染めるため、染液はやや多めに準備することに。

乾燥葉は生葉の時とどんな色の違いが出てくるのでしょうか。

準備した、乾燥モリンガは2種。予備も含め、多めに手にいれることができました。

A)乾燥葉と茎が一緒になったもの
B
)乾燥葉のみ 

草木染めの特徴として、茎に色素が入っていることが多いのです。
例えば、桜の木を煮だして染色すると、ピンクになるんですよ!
そのため、A)とB)の違いもでるのか、興味深々。

今回は2種の染液を作ります。染色用の鍋に約4Lの水を用意し、まずは、A)の350gを弱火でゆっくり加熱します。煮出し始めると、じわじわと色が広がっていきます。生葉のときよりも、やや深みのあるブラウン。まるで濃く淹れたほうじ茶のような色合いです。20分ほど煮出したところで火を止め、葉を取り除きます。しっかりと色素が抽出された染液が完成しました。

同様に、B)の250gを加熱して染液をつくりました。
この違いは、とても微妙で、目視ではほぼ変わらず?でも、やはり葉だけのほうが、色がクリアに見える気が・・・という、気持ちの問題が発生。

今回も、媒染剤の違いによる発色の差を検証

・乾燥葉染め × 鉄
・乾燥葉染め × ミョウバン
・乾燥葉染め × 酢酸アルミ
・乾燥葉+茎染め × 鉄

媒染液の分量は、生葉編と同様に布の約30倍量の湯を目安に準備します。
乾燥葉の染液はやや濃度が高いため、発色の変化もよりはっきり出るのではと期待が高まります。

―生葉編と同じようにまずは、先に染料にTシャツを浸します。

生葉と乾燥葉では染料の印象が、想像以上に異なりましたが、入れてみるとあまり大きな違いを感じることなく、染料の段階では薄い着色にとどまりました。
やはり、本領発揮は媒染なのですね。

染料→脱水→媒染液→脱水→染料の作業を3回~4回繰り返して、完成!

 

結果、生葉の時と同様、酢酸アルミとミョウバンは、レモン色といってもいいイエローに。鉄は、渋いベージュ&グレーといったところに落ち着きました。
乾燥葉のみと茎入りも染料同様に、ほぼ同じ印象に。
Tシャツのほか、ハンカチも同様でした。
ただ、モリンガの相性的には、ミョウバンが最もよかったように思います。
乾燥葉は保存性が高いので、安定した染色が可能な点も魅力ですね。

今回の研究チームでのチャレンジレポートはこちらで一旦終了です。
栄養素が詰まったモリンガの違った方向からの可能性を発見できたと思います!

●後日談その1

色止めのために、酢酸(お酢)が良いという一般情報をもとに、研究員MIKIが作業を進めたところ・・・鉄媒染のTシャツから色抜けが発生!!(事件)。
結果、化学反応により、鉄と色素の結合を酸が溶かすという事実が発覚。
こちらも大変勉強になりました。

 

●後日談その2

一度、煮だしおえた乾燥葉ですが、まだまだ染料が取れそうと翌日、研究員TOMOが一人でもう一度染料を作り、風呂敷を2枚染めました。2番出汁という感じですが、まったく遜色なく染まりました。鉄媒染とミョウバンで媒染、しっかりといい色で完成です。

●後日談その3

サポートいただいた藍染めの師匠のもとに、モリンガの生葉と乾燥葉を届けると、「可愛い葉なので、叩き染めもいいかもね!」と、生葉を布に押し当て、木槌で叩きつけるという技法にもチャレンジ。こちらは、収穫から日がたっていたので、あまり色素がしっかり移りませんでしたが、繊維から粘りが出てきたので、師匠いわく「栄養が詰まっている」とのこと。楽しい体験でした。

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